こんにちは、アルバイトアル子です
先の記事で、筐体について頑張って書きました。
筐体について語ると、どうしても付いてくるのが基板の話…!
というわけで、今回は基板とゲームの中身について少し掘り下げてみます。
併せて読むことで、双方の理解も深まる気がします(ざっくり)
解説は、前回同様C先生にお世話になりました。
【基板とは】
基板とは、アーケードゲームのシステム一式。中身が何のゲームか決めているのは基板なのです。
基板って、基盤の誤変換ではなく本当に板なんです。生産数や販売数、人気など、希少な物はレア度が上がります。
ゲームの名前ではない、基板自体の名前もそれぞれあります。
数字とアルファベットが並んだ型番みたいなものもあれば人名のようなものもあり、なかなか面白い!
例えば、このすぐ下でご紹介している基板は、「NAOMI」というものです。
【基板とソフトとハード】
前回の記事で「筐体=ハード機、基板=ソフトではない」と書きましたが、視覚的にわかりやすい物を見せていただきました。
○部分拡大
プレステの本体とソフトが一緒になっているような基板で、ソフトが外せる物もあります。
これはネオジオというやつです。
VHSのようなものがカセット。基板の上にカセットがセットされています。
基板=ソフトというわけじゃないんだゼと視覚に訴えてきますね。
【ブログ担当たちと基板】
驚くべきことに、子供の頃は実家に基板があったというブログ担当のふたり 兄弟の物だったそうですが、ふたりとも当時よくわかっていなかったそう。
ウン年後、ガルチにて、オフィス移転に伴い膨大な数の基板の片付けをすることになります。
そういった基板との接点を踏まえて、私たちの基板に対する認識は以下の通り。
証言1 適すると思われる形で包み、整理ボックスに突っ込んだ。でも衝撃に弱そうで心配
証言2 トゲトゲがチクチク刺さって痛いし線が多いし、どこを持てばいいのかわからない
証言3 子供の頃、緑のフィールドと建物がある街のおもちゃだと思って人形遊びしていた
これらの証言を検証していきたいと思います。
証言1 適すると思われる形で包み、整理ボックスに突っ込んだ。でも衝撃には弱そうで心配
近くにあった梱包材で包んだのですが、実はあれはただのプチプチでは無い!
青いプチプチは、静電気を抑える効果があって、普通のプチプチ梱包材より価格もちょっと高いのです! ということは、基板は静電気に弱いんですね。
でも衝撃には割と強く、触ってはいけない所も特にないそう。繊細な精密機械といった風情なので、これは意外です。
証言2 トゲトゲがチクチク刺さって痛いし線が多いし、どこを持てばいいのかわからない
基板は、板にいろんな部品が載っているのでトゲトゲしています。
部品の取り付け方が、基板の表面に乗せてくっつけるのか表面を突き抜けてくっつけるのかの違いにより、チクチク感に差はあるよう。
そして線たち。これはつまり、筐体編でも登場したこちらのJAMMAハーネス。
筐体との接続は差し込むだけ(といってもけっこう力がいる)でした。
ということはこのハーネス自体がさぞ複雑なんだろうな…。
全ての基板に付いているわけではないみたいだけど、ハーネス単体でもよく見るなあ? と思い、
このケーブルはこれだけで売っているんですか? 毎回買うんですか? と聞いたところ
え!?
なんと…。
思ったよりずっと手軽なのでした。(でも、作り方のwebページを見てみると…チンプンカンプンでした (v^ー゚)☆)
特に触ってはいけない所があるわけでもないし、思ったより仲良くできそうなやつです。
証言3 緑のフィールドと建物がある街のおもちゃだと思っていた。人形遊びしていた
発想がかわいい。 でも確かに街に見えるかも……。そうでなくてもごちゃごちゃした見た目がカッコイイ!
魅力的な造形です。
と思ったら、やっぱりそう思うクリエイターたちがいた!
「基板アート」で検索したところ、こんな素敵な方を見つけました!
http://www.pcbcreations.com/work.html
スティーブン・ロドリグさんというアーティストの方です。
基板を使って新しい作品にしています。かっこいいだけでなく、ちょっとかわいさもあります。
リアルでないけどおもちゃ感もなくメカっぽさもあって、これは基板ならではの雰囲気かも。モチーフもユニークですよね。
他にも、いろいろな作り手の基板アートが存在しています。持ち歩けるキーホルダーから、身につけるパンツまで…!
やはり基板以外のかたちでも楽しみたい心理が働きますよね。
というわけで、街という認識もあながち間違っていないと言えるでしょう(キリッ
【移植】
さて、90年代は家庭用ゲームより、基板を持つアーケードゲームの方が高性能でした。
販売するスパンも家庭用より短いのでその時々の最新技術が使えたそうです。
しかし95~00年頃から追い抜き、家庭用の方が高性能に。
そのため、移植(すでにあるゲームを別のハードで販売すること)する際、スペックの差で残念な結果に…ということは少なくなったようですが……
「家庭用に移植される時アップデートされたりすると、ゲーセンでやってたのと違う!となる。だから完全移植だとオッシャ!ってなるんですよね」
【基板ラブとは】
アーケードゲームが大好きになると、基板にも興味を持っちゃう、というか大好きになっちゃう、もう買っちゃう、なんならコレクターになっちゃう、
そういったケースもめずらしくないようです。
というか、ガルチにもいます。 某スタッフのデスク脇に置かれた袋の中……
これ、ずっしり全て、私物基板です。
ご自慢のコレクションを見せてくださいました。
「これ○○の基板だよ!」「おもしろいのあったかなー」「あ、これすごいよ! 撮るならここらへん撮ってね」
「○※#と*¥△で動く、最低限で動くってのがいいんだよ~」(もはや置いてけぼり)
と袋をガサゴソ言わせながら語る輝いた目が忘れられません。
聞き手が素人アル子 で申し訳ないくらいでした。
その時撮らせていただいた写真は、記事内に散りばめましたよ
また、C先生は、ブログでも何度となく紹介してきたガルチ内部活の「基板ラ部」所属です。
基板ラ部、すなわち基板LOVE…初めて聞いたときにはピンと来ず、とりあえず基板の話を聞くならこの部だ! とお願いしましたが、
基板やアーケードゲームの奥深さと愛を垣間見たのでした。
知識ゼロでしたが、素人なりにいろいろお話を聞き、調べ、まとめてみました。
知らなかった方にはへぇ~と、 詳しい方には微笑ましく!? 見えているといいなと思います。
よし、アーケードゲームやろう(特訓)
ひとさし指しか使えない状態を打破したい。
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